ロータリー京都環境会議

タイムテーブル

13:00~13:05(5分)
オープニング
13:05~13:55(50分)
基調講演
(東京都市大学 涌井教授)
13:55~14:25(30分)
ロータリーエコアワード“少年の主張”
~表彰式および最優秀作文の朗読~
10分休憩
14:35~15:55(80分)
パネルディスカッション
15:55~16:00(5分)
クロージング

当日のパネリスト・基調講演者

  • 門川 大作

    門川 大作

    京都市長
    パネリスト

  • 池坊 専好

    池坊 専好

    華道家元池坊次期家元
    パネリスト

  • 涌井 雅之

    涌井 雅之

    東京都市大学教授
    パネリスト・基調講演

  • 三ツ松 昭彦

    三ツ松 昭彦

    株式会社島津製作所 地球環境管理室 マネージャー
    パネリスト

  • 齊藤 修

    齊藤 修

    株式会社京都新聞ホールデイングス顧問
    コーディネータ

※諸事情により、当日はパネリストが代わる可能性がございます。

ディスカッション・テーマ

環境問題は、一分野のアプローチだけでは解決できないという複雑さが特徴です。このため、今回のロータリー 京都環境会議では、政策・産業・学術・文化など各業界からトップランナーを招き、あらゆる角度から複雑な環境問題を紐解いていきます。
具体的には、「生物多様性」「環境教育」「エネルギー問題」「環境技術」などをテーマに話し合われます。
詳細なテーマ設定につきましては、随時、このホームページにアップしていきます。

環境会議報告

当日は小雨の降る中、約300人の方にご来場いただき、ロータリー京都環境会議を開催することができました。
ご来場の皆さま、来賓の方々、パネリスト他、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。
最初に、京都西ロータリークラブの阿部敏行会長から、開会のあいさつとして、今回の会議の意義や趣旨説明がなされた後、以下の三部からなる環境会議が開幕しました。

第一部:基調講演

第一部の基調講演では、東京都市大学特別教授の涌井雅之先生から、『「鄙(ひな)と雅」-京都における究極の自然共生の哲学とその美-』と題して、ご講演いただきました。涌井先生からは、「京都には昔から自然と共生する思想がある」、「伝統とイノベーションの関係を構築してきた京都には、環境問題を解決できるヒントがある」といった、まさに京都市民の市民性が環境問題を考える上で、大いに重要であるというお話をいただきました。

第二部:ロータリーエコアワード“少年の主張”

今回、京都環境会議に合わせて、京都市内の小学5年生と中学2年生を対象とした、ロータリーエコアワード(作文コンクール)が実施され、1478件もの作文が集まりました。作文を応募いただきました小学生、中学生および関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。
今回、審査の結果、最優秀賞に選ばれました小学生と中学生に作文を朗読していただきました。小学5年生からは、「お姉ちゃんのおさがり」というタイトルで、リユースの重要性を子どもらしく元気いっぱいに話していただきました。中学2年生からは、「環境保全のためにできること」というタイトルで、人間が豊かさや楽しさをも求めるとき、同時にその行動がどのような環境影響を及ぼすのかを考えることが重要だと、語っていただきました。

第三部:パネルディスカッション

ここでは、京都新聞ホールディングスの齋藤修顧問のコーディネートのもと、各界のトップの方々から、現在の環境問題について熱く議論していただきました。また、当日は、クリッカーを使って、来場者への質問を即座に集計し、その集計結果をもとに、議論を深めていただきました。最初のテーマ、「生物多様性」では、「京都市は自然豊かなまちだと思いますか?」という質問に対して、【図1】のような結果になりました。

この回答結果には門川京都市長も大変満足のご様子でした。また、市長からは京都市がこれまで推進してきた「生物多様性プラン」について、ご紹介いただきました。そして、池坊専好華道次期家元からは、自らも出演された映画「花戦さ」のテーマがまさにこの生物多様性であったことをお話しいただきました。さらに、島津製作所地球環境管理室マネージャーの三ツ松昭彦様からは、現在、京都府南丹市で推進されている「島津製作所の森づくり活動」についてお話いただきました。

次のテーマ「エネルギー問題と地球温暖化」では、「2030年のメインエネルギーとして何に期待しますか?」という質問に対して、会場から
【図2】のような意見が出ました。

現政府の目標値は、「火力発電」56%、「原子力発電」20~22%、「再生可能エネルギー」22~24%ですから、市民の期待とかなり差があることも明らかになりました。各パネリストからは、このような答えのない論争的な問題を考え続けることが重要で、その中でライフスタイルを展開してきことが極めて大切であることが話し合われました。

環境会議の最後は、今回の後援でもある日本環境会議の幹事で、京都市ごみ減量推進会議の幹事でもある高野拓樹氏から講評があり、京都西ロータリークラブ60周年事業実行委員会の馬場益弘委員長より、今回の環境会議を無事に終えることができたことへのお礼が述べられました。