活動報告
2017年11月18日(土) クラブ創立60周年記念事業「ロータリー京都環境会議」
当日は、京都西ロータリークラブ会員の皆様をはじめ一般の方にも多数ご来場いただき、総勢304名の参加者で盛大に執り行われました。
第1部は、造園家で東京都市大学特別教授の涌井雅之氏に「『鄙と雅(ひなとみやび』-京都における究極の自然共生の哲学とその美-環境革命の時代に」というテーマでご講演いただきました。龍安寺の水鉢に刻まれている「吾唯足知」は持続的未来への重要な示唆であり、京都には、近未来の世界が直面する課題への解を導く多くのヒントが隠されているという内容は、本環境会議に相応しい素晴らしい基調講演でした。
第2部は、ロータリー・エコアワード「少年の主張」の表彰式及び最優秀賞受賞者の作文朗読を実施しました。
次代を担う小・中学生が、家庭や学校・地域社会との関わりの中で考える身近な環境問題について日頃考えていることや、多くの人に聞いてもらいたいこと、社会に対しての提言などを作文という形で表現し、訴えることにより子供から大人の世代まで環境問題に対する理解と関心をより一層高めるとともに、住みよい地球環境を護り継承していくために、環境汚染、地球温暖化防止につながる取り組みを広く訴える機会としました。右京・西京の小学5年生と中学2年生を対象に身近な環境問題について作文を募集し、1,478通の応募総数の中からエコアワード部会による1次審査の後、阿部会長を含む各学校関係者による2次審査を経て最優秀から佳作まで、22名の受賞者を選出し表彰しました。小・中学生各1名の最優秀作品の発表があり、緊張しながらもしっかりと環境問題についての意見や問題提起もされました。最後に審査員を代表して京都外国語大学講師の影浦亮平先生に講評を頂戴し表彰式は閉会しました。
第3部のパネルディスカッションでは、(株)京都新聞ホールディングス顧問の齊藤修氏をコーディネーターに、パネリストとして京都市長 門川大作氏、華道池坊次期家元 池坊専好氏、(株)島津製作所環境政策室マネージャー 三ツ松昭彦氏及び基調講演に引き続き涌井雅之氏にご登壇いただきました。「生物多様性」、「エネルギー問題」といったトピックスに対し様々な角度から活発にご討論いただき、最後に各パネリストから京都の地から世界へ向けてのメッセージをいただきました。こちらも世界文化都市京都で行う本環境会議のテーマと合致し、大変意義深いパネルディスカッションでした。